抜け毛予防のためには生活習慣を整えることが大切。中でも健康な頭皮や髪の毛を作るための栄養を摂取する「食事」は特に気を遣うべきポイントです。そこで今回は、抜け毛防止に効果的な栄養素や食材について解説していきます。
タンパク質(アミノ酸)
毛髪の基礎となるタンパク質は、薄毛対策や育毛のために欠かせない栄養素です。
毛髪の約85%はケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されています。ケラチンはシスチンやグルタミン酸、アルギニンなど18種類のアミノ酸で合成されます。
タンパク質、またはタンパク質の合成に必要なアミノ酸を含む食品は種類が豊富で、普段の食事で摂取しやすいものばかりです。多く含む食品は以下を参考にしてください。
栄養素 | 栄養素 |
タンパク質 | 肉類・魚介類・卵類・大豆製品・乳製品など |
シスチン | 肉類(おもにレバー)・にんにく・たまねぎなど |
グルタミン酸 | 昆布・チーズ・味噌・しょうゆなど |
アルギニン | 大豆・マグロ・うなぎ・にんにく |
ミネラル・亜鉛
5大栄養素の一つであるミネラルには、筋肉や骨格を形成したり、細胞や臓器のはたらきを支える役割があります。
ヒトの身体に必要なミネラルは全16種類で、これらは「必須ミネラル」と呼ばれます。このうち不足しがちなミネラルにはカルシウム・鉄・カリウム・亜鉛などがあり、毎日の食事から意識的に摂取することが大切です。
薄毛対策でとくに重要なミネラルは、毛髪の主成分ケラチンの生成にかかわる亜鉛です。亜鉛には5αリダクターゼの阻害作用があると考えられており、薄毛が気になる方は積極的に取り入れましょう。
栄養素 | 多く含む食品 |
亜鉛 | 牡蠣・豚レバー・牛もも肉・うなぎ・かつおぶし・切り干し大根など |
ビタミン
炭水化物やタンパク質、脂質の代謝をサポートするビタミン。
不足するとビタミン欠乏症となり、身体にさまざまな不調が現れます。ビタミンにはさまざまな種類があり、そのほとんどが体内では生成できないため、毎日の食事でしっかりと取り入れましょう。
薄毛対策におすすめのビタミンと多く含む食品は次の通りです。
栄養素 | 多く含む食品 |
ビタミンA | 豚レバー・鶏レバー・大葉・モロヘイヤ・にんじん・うなぎ・チーズなど |
ビタミンB2 | 豚レバー・鶏レバー・焼きのり・魚肉ソーセージ・アーモンドなど |
ビタミンB6 | しじみ・あさり・牛レバー・ししとう・かつお・ごまなど |
ビタミンC | アセロラ・キウイ・赤ピーマン・ブロッコリー・玉露など |
ビタミンE | アーモンド・ひまわり油・うなぎ・たらこ・落花生・豆乳など |
髪への栄養を考えた食生活で美しい髪を目指そう
ハリのある美しい髪はそれだけで好印象を与えます。髪に良い食品をバランス良く摂取して、正しいヘアケアを行うことで前とは違う髪になったことに気づくでしょう。
日々の習慣が大切なので、毎日少しずつでも食生活に気をつけると、数ヵ月後には効果を実感できます。
食生活だけではなく、ヘアケア用品にこだわったりマッサージを行ったりすると、髪にもより良い影響を与えますのでぜひ試してみましょう。